不景気での転職のコツ

不景気の時に転職を成功させるコツの1つは、未経験の業界や業種ではなく、経験のある業界や業種を選ぶということです。景気が良い時は、企業にもゆとりがあるので、ポテンシャル採用をして会社で人材を育てていこうという方針になります。一方、景気が悪い時には、数年先ではなく、今、活躍できる人材を必要としています。未経験の人が採用されるのは難しいでしょう。

自己分析とキャリアの再確認も必要です。自分の強みをアピールできなければ、採用には結び付きません。自分が就職したら、企業にどんな面で貢献できるか、企業にとってどんなメリットがあるかを伝えられるように、しっかりと準備しましょう。

転職する時には、なぜ自分が転職したいのかを十分考えるようにします。今の会社に大きな不満はないけど、なんとなく転職したいという理由だけでは、転職は成功しません。不景気の時にはなおさらです。ただし、現在の会社に対してかなりの不安があるなら転職のタイミングといえます。人間関係のストレスで心身に不調をきたしている、売り上げが急速に落ちている、給料がきちんと支払われなくなってきた、周りの社員が辞めているなど、深刻な状況があるなら転職を考えるのが賢明です。

転職先は景気の影響を受けにくい業界がベストです。通信や保険、医療、IT業界、エネルギー業界などは不景気に強い業界です。ITエンジニアや営業職など、業界に関係なく必要とされる職種に就いていたのであれば、転職先の選択肢は多くなるでしょう。